CARLO RIVA ( カルロ・リーバ ) の新しく白生地を3種類仕入れております
最高のスーツ生地ブランドはどこ?と聞かれるとある人はゼニアだといいますし、ある人は英国王室御用達のハーディ・ミニスだ、いやロロ・ピアーナだというように、意見が大きく変わります。
しかし、ことシャツ生地に関して多くの服飾関係者はこう言うのではないでしょうか。
CARLO RIVA ( カルロ・リーバ ) だと。
究極、幻、宝石、といった形容詞で紹介されるカルロ・リーバは、最高級シャツ生地と言えます。
当店でのオーダーシャツお仕立て価格も42,900円~(税込)。プレミアム仕立てでのお仕立て価格とはいえシャツ一枚としては高額品です (通常当店のオーダーシャツは税込11,000円~) 。この違いは、ブランドのシャツにかけるこだわりによるものです。
多くのシャツ生地メーカーは生地を織るとき、高速織機という現代的な機械を使うのがほとんどです。
対してカルロ・リーバは昔から使われているシャトル織機を使用して織り上げます (現在この織機は生産されておらず、メンテナンスをしながら大切に使い続けているそうです) 。シャトル織機は高速織機に比べて1/4のスピードしか出ません。要は同じ時間織っていても生産量が1/4という事です。
シャトル織機を使い、ゆっくりと織ることにより不要なテンションがかからずふっくらとした生地が作れるのだそう。さらに使用している糸と仕上がった生地は (つまり二回おこなう) 、適切な環境のなかで半年間寝かせ湿気を含ませることにより、生地にしなやかさを持たせていきます。
この情報を聞いた時、仕上がったシャツはいったいどうなるんだ?と興味津々の私は以前カルロ・リーバで自分用のシャツを作っています。その時のブログは下記からどうぞ。
“シャツ生地の宝石”CARLO RIVA ( カルロ・リーバ )でオーダーシャツをお仕立て
CARLO RIVA ( カルロ・リーバ ) 新しい生地は白無地3種類
今回仕入れをした生地は白無地を3種類、全て仕立て代込みの50,600円 (税込) 。ポプリン、ツイル、コットンリネンシャンブレーというラインナップでございます。
どれがどの生地か当てられる方は余程の洋服好きでしょう (笑) 。
正解は、、、
順番通りに並んでおります。ポプリンとは平織り、ツイルはブロードともいい綾織り、シャンブレーは経糸横糸違う糸を使用している平織りということで分かります!
ポプリンとツイルは170番手という極細高級糸を双糸にして使い、シルクのような滑らかな肌触りです。シャンブレーも横糸は麻糸を使用しているので畝がところどころにでて季節感のある一枚です。
今回ご紹介したのはどれも最高品質のシャツ生地で、紳士であれば一度は作ってみたいと思わせる魅力が詰まっています。カルロ・リーバを使用したオーダーシャツ、気になられた方は是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。
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