新入荷情報 - 「スーツを脱いで見せたくなる」そんな特別な裏地をご用意しました

2020.10.07「スーツを脱いで見せたくなる」そんな特別な裏地をご用意しました

裏地の本来の目的は、表地の保護であったり、滑りを良くすることです。
つまり、着心地アップということなのですが、、、

着心地良いのに脱ぎたくなる、そんな裏地をご用意しましたのでご紹介します。

江戸時代から裏地にこだわりを持っている日本人

裏地にこだわりを持つことは現在万国共通ではありますが、日本は江戸時代からその精神があったというのをご存じでしょうか？

江戸時代も大衆はファッション（当時そんな言葉はありませんでしたが）を楽しんでいたと言われ、その中心が歌舞伎役者。彼らはファッションリーダーとして注目の的で、石畳模様が人気で浮世絵にもよく表現されています。

そんな大衆の関心とは裏腹に、江戸幕府がたびたび贅沢禁止令を出し華美な服装は取り締まられていきました。

すぐバレてしまう鮮やかな色の着物を着ることができない大衆はどうしたかというと、ダークグレーやダークネイビーの着物は着てひとまずは贅沢禁止令を乗り切ります。

そこに”裏勝り”と呼ばれる考え方で、着物の下着の背中部分、羽織の裏地（着物を脱がないと見えない物）を華やかな色柄物にしてファッションを楽しんでいたそうです。校則が厳しい学校の女子高生のようですね笑

これが見えないところにもこだわりを持ちたい、日本人の精神の始まりだったのかもしれません。

オーダースーツにも裏勝りを

オーダースーツで裏勝りをされる方も多いです。裏地はめちゃくちゃ派手に！という方ですね。いやいや裏地は絶対無地だ！という方も多いので当店のなかで二極化しています。

吊るしの洋服の場合は裏地が基本無地。裏勝りなスーツは誰が見てもすぐにわかるオンリーワンな一着になります。ついつい誰かに見せたくなるのも裏勝りなスーツならではでないでしょうか。

裏勝りな新しい裏地が入荷しました

ここから画像が長く続きますが、イタリアから届いた新作裏地を全種類掲載していますのでぜひ最後までご覧ください。

最初のペイズリー柄こそ既視感あれど、5枚目から「ん？」となって、10枚目から「！！」となるかと思います。

この裏地の注目ポイントは、

キュプラ100％。

素材の種類だけで品質を語ることはできませんが、キュプラといえばシルクを目標に作られ、着心地の良さから裏地に最も適した素材です。

こちらはオプション料金でスーツ、ジャケットだと＋￥26,400、ベスト付きの場合は＋￥39,600となります (どちらも税込) 。高額オプションではありますがその価値はご覧いただくと十分にご理解いただけると思います (※袖裏を無地にすると少しお安くなります )。

あなたのオーダースーツを裏勝りに。