Ermenegildo Zegna - Electa
こんばんは。妻にブログ更新全然していないじゃないかと朝から叱られ出勤してきた私、オーダースーツEGRETの鳥形です。しかしながら見返してみると、確かに更新ペースが遅すぎたと猛省しております。以後は週1ペースにて渾身のブログをお送りしていきますね。
ブログ更新していない間に新ネクタイブランドの開拓をしていたり、新シリーズの生地が入荷してきたりとブログネタ豊富なので、イーグレットフライデー(金曜にブログ更新するだけ)をお楽しみに。
Ermenegildo Zegna
本日の内容は、最近ハマりにハマっているブランド生地Ermenegildo Zegna(エルメネジルドゼニア)について。スーツ好きであれば120%の認知度があるイタリアのブランドのゼニア。その魅力は、経営者御用達と言われる上品な光沢と高級感です。
スーツの生地を光らせるのって、ポリエステルなどの化学繊維を混ぜることで意外な安価でできたりしますが、ゼニア等の高級ウールと生地感が全然違うんですね。細い繊維を使用した高級ウール素材は光の正反射する角度(※光沢があるように見える角度)も繊細になってくるため光沢に深みが生まれてきて、それが生地全体の高級感に繋がっていきます。高価であれば良いということではありませんが、それだけの価値がゼニアにあります。
ゼニアの秋冬定番エレクタ
そんなゼニアには生地の特徴によってラインが分かれています。春夏の代名詞である出張の多いビジネスマンに向けたトラベラー、最高級品質である15ミルミルやトロフェオ等々。今日ご紹介するのはエレクタと呼ばれるゼニア秋冬定番ラインです。
生地の重さの単位に目付(めつけ)というものがあり、これは生地幅150cm×長さ100cmの重さのことです。生地の重さは厚さにほぼ同義なので、この数字が大きければ大きいほど重くなり生地も厚くなっていきます。現代においては240g~280gくらいが一般的に年中使える生地と呼ばれているのかなと思います。好みの部分があるのでご参考までに。
ちょっと肉厚、だがそこが良い
このエレクタは295gと少し肉厚。他のゼニアの生地よりも太い繊維を使用しているので生地感もしっかりとしています(それでも普通の生地ブランドよりは繊維細い!)。その上でクリアカットと呼ばれる繊維を均一にさせる仕上げ方法を採用しているので、光沢感は他のゼニア同様の高いクオリティを誇っているラインです。つまり、しっかりめの着心地が好きな方(イギリス服地が好きな方とか特に)が、イタリア服地を味わいたいという時に最適なのがエレクタということになります。
また、初めてゼニアを選びたいという方で週2回着ることがあるかも、、、という方。スーツ好きとしては、(休ませる時間をつくるため)できるだけ週1回の着用にしてほしいのですが、でも2回着たい!でもゼニアにしたい!そんな時にも最適なのがこのエレクタ。295gという厚みが耐久性の高さへと繋がっていきます。
(かくいう私もこのエレクタ大好きで、仕上がりの良さに自分用の服地を触って嬉しそうな表情!)
残念なのが・・・
残念なのは、この良い生地感を写真で伝えきれず写真を掲載しても”普通”の生地に見えてしまうこと。生地ブックの20cm×15cm角程度でも実際に見ていただくと”普通”の生地ではないとおわかりいただけるこのゼニアのエレクタ。現在グレンチェックにストライプ、無地と約20種類のご用意があります。ゴールドレーベルの商品となり、お求めやすく最高級イタリアブランドをお試しいただける機会なので是非チェックしてみてください。
新入荷情報の関連記事
- 新入荷情報
【姫路でオーダーパンツ】ホワイトデニム生地でスラックスをお作りいただけます
姫路のスーツ屋、EGRETの鳥形です。 突然ですが、皆様は雑誌を読まれますか? SNSやホームページの台頭により、雑誌の売り上げが下がっているというのをどこかの記事で読みました。スマホを触れば気軽に情報を得られる時代ですが、雑誌には“専門性”という強みがあるように感じます。 ...
- 新入荷情報
レザーの黒ダイヤと称される姫路黒桟革 (ひめじくろざんがわ) のオーダーシューズ
姫路のオーダースーツ店EGRETの鳥形です。 兵庫県姫路市やたつの市に代表される播磨地区は、日本を代表する革の名産地です。 姫路市花田町には新喜皮革といって、世界に数社しか存在しないコードバン (競走馬のお尻の革) を扱うメーカーがあったり、たつの市は皮革産業全国70%シェアだっ...
- 新入荷情報
カプリシャツをご存じ?姫路市で数千種類の生地から作るオーダーシャツ
カプリシャツ この名前、聞いたことがありますか? 写真を見るとどこかで、、、なんて方もいるのではないでしょうか。前開きが身頃の途中でとまり、襟が左右に大きく開いたデザインのシャツを指します。 名前の由来はイタリアのリゾート地である“カプリ島”での休日着をイメージして作られたことか...
- 新入荷情報
【REDAアクティブ】綿ではない、メリノウールのオーダーシャツ
シャツの素材と言えば、コットンやリネン (麻) を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 形態安定のポリエステルを使ったシャツも存在しますが、当店はドレスシャツであればコットンやリネン以外使用することは稀です。今後技術革新が進めば話は変ってくると思いますが、今のところシャツを...
- 新入荷情報
【麻シャツ】オールシーズン用と勧められるシャツから一歩先へ
夏の代表的な素材といえば、麻 (リネン) 。 夏の洋服にリネンが登場することも多く、洋服の品質表示などを見てもジャケットやトップスに混織 (こんしょく) されることが度々あります。 『リネンが混織されることで吸水性や発散性が増して、夏でも涼しくて快適』 、、、なんて言うつもりはあ...
- 新入荷情報
ゼニアのお買い得生地のご紹介「トロフェオ」「15ミルミル」
こんにちは、姫路のオーダースーツ店 EGRETの鳥形です。 昨日は店舗をお休みして、EGRETのハイグレードラインのスーツを縫ってくれている縫製工場にお邪魔してきました。コロナ禍ですし、行くかどうか迷っていたのですがしっかりと感染対策もされているとのことでしたので、食事等を控え対...