新入荷情報 - 【オーダーコートという選択】新MTMパターンで冬を愉しむ一着を。高級感と使いやすさを併せ持つウールカシミヤをご用意しました。

2025.07.06【オーダーコートという選択】新MTMパターンで冬を愉しむ一着を。高級感と使いやすさを併せ持つウールカシミヤをご用意しました。

姫路のオーダースーツ店EGRETではこれからの時期、冬の到来を見越してコートのご依頼が多くなってきます。スーツに比べて出番の少ないコートはどちらかというと後回しになりやすい洋服ですが、目に入る面積は広く、印象を左右してまいります。そこで選択肢のひとつとして、新たなMTM (Made to Measure) のオーダーコートをご用意いたしました。

これまでのMTMとは異なったベースパターンを起こしたうえで、いくつかの制約を設け価格と品質のバランスを整えたモデルです。“制約”と聞くとネガティブに感じられるかもしれませんが、それはむしろ、練られた設計の中で無駄を省き、必要な箇所だけに手を加える設計という意味です。納得感のあるお仕立てのクオリティを、より多くのお客様にご提案できるようになりました。

使用できるメインの生地は、ウール90%、カシミヤ10%をブレンドさせた素材。目付は450～500g程度と適度な肉厚があります。寒さから身を守りながらも、決して重すぎず、日常での使い勝手にも優れています。カラーは無地5色展開。ビジネスにもカジュアルにも対応できるブラック、ダークネイビー、チャコールグレー、グレー、そして装いに華やぎを添えるキャメルをご用意しております。

コートというと、どうしても肌寒くなってからのアイテムと思われがちですが、実はこの暑い7月頃から検討される方が年々増えています。オーダーは性質上、ご依頼から仕上がりまでお時間を頂戴いたします。冬に入ってからですとご着用期間が短くなってしまいます。じっくりと生地を選び、ディテールを詰め、秋の立ち上がりに合わせて完成させるには、今からの時期のご相談がちょうど良いタイミングです。気候的には現実感がないように感じるかもしれませんが、真夏のうちに準備を整えていただくと、冬の到来が楽しくなるそんなコートが秋ごろに完成いたします。

　
　

シングルチェスターコート

シングルアルスターコート

ダブルチェスターコート

デザインは、シングルとダブルをご選択いただけます。シングルはノッチドラペルもしくはアルスター衿からお選びいただけます。

ダブルブレストは、既製品ではなかなかお目にかかれないデザイン。だからこそ、サイズ感が非常に重要になります。シングルよりもサイズ設計が難しく、衿ミツ（ラペルと衿の重なり）などを適切に調整する必要がありますが、その分、より男性的で構築的なシルエットを生み出せます。加えて防寒性にも優れており、ロング丈であれば特にダブルは理にかなった選択といえます。初めての一着であればシングル、2着目以降にはぜひダブルもご検討いただきたいところです。

　
　

全モデルに標準装備されている水牛ボタンは、格式の高さと耐久性を兼ね備えた逸品。特にチェスターフィールドコートのようなフォーマル度の高いコートには、水牛ボタンがよく映えます。前合わせをボタンを隠した比翼仕立てで、上衿をベルベットで切り替えるクラシックなお仕立ても一案です。

　
　

また、現在市場で出回っているものは着丈をかなり短めに作られたものが多く見受けられます。こちらはサンプルのため、膝上丈のスポーティな印象の着用図になっていますが、クラシックな装いを志向するのであれば、膝を隠した丈もお勧めです。

　
　

コートは、スーツと比べても着用時期が限られる（主に12月から3月）アイテムであるにもかかわらず、目立ちやすく、そして長く使うものです。しっかりとした目付の生地はへたりにくく、きちんとメンテナンスを施せば、何年にもわたって相棒のように寄り添ってくれます。法的な表現上「一生もの」とは申し上げられませんが、それに近いスパンで、冬の装いを支える存在になってくれるでしょう。

この冬、装いに一歩踏み込んだ“余裕”を与えてくれるオーダーコート。ぜひEGRETで、お好みの生地とデザインを手に取りながら、ご相談いただけますと幸いです。