お客様の写真 - CANONICO “ COVERT CLOTH (カバートクロス) ” 姫路市 T様のオーダースーツ

2024.03.23CANONICO “ COVERT CLOTH (カバートクロス) ” 姫路市 T様のオーダースーツ

姫路のオーダースーツ店EGRETでは、様々なご要望にお応えできるよう取扱い生地の数が1万種類以上ございます。各メーカーに趣向を凝らした生地を織っていただいておりまして、それぞれに“名品”と呼ばれるような代表的な生地のシリーズが存在します。例えば、DORMEUILのTONIKや、SMITH WOOLLENSのSOLARO、WILLIAM HALSTEADのMOHAIR等ですね。

イタリアで最も高級生地の生産量が多いCANONICOにも代表的なシリーズがあり、その一つが本日ご紹介するCOVERT CLOTH (カバートクロス) でございます。

CANONICO “ COVERT CLOTH (カバートクロス)

COVERT CLOTHは元々19世紀の英国にて狩猟用に着用されるCOVERT COATに使用していた生地で、急角度の綾目、クリアカットされたボディが見た目の特徴です。狩猟用に使われますので、非常に耐久力に優れ、強いハリを感じて頂けます。

基本的には濃淡の付けた糸が使用され、杢のある生地感になりますが、最近では杢のないクリアな表情のあるものも出てまいりました。目付440gと秋冬向きな数字ですが、強い打ち込みとクリアな表面の効果により初夏～夏以外着用していただけます。

過去、何人かのお客様と、店主自分用でも洋服を仕立てている実績あるCOVERT CLOTH。カントリーがルーツにありますので、正統派なチョイスはカーキやブラウンとなりますが、ビジネス使いされるのであれば、都会的なグレーやネイビーがお勧めです。

今回のお客様も杢の入ったネイビーでお仕立てさせていただきました (シャツは仮のものです) 。美しいカーブを描く綺麗なシルエットです。

服自体は重くても、身体に沿わせることで実際に感じる重さは少なくなります。着てきやすく、見て美しい理想的なスーツに仕上がったかと思います。

いかがでしたでしょうか。コートにも使える強い素材であるCOVERT CLOTHをご紹介いたしました。CANONICO以外にもW BILL、HARDY MINITH等でもCOVERT CLOTHの親戚に位置するWHIPCORDS、CAVARLY TWILLを取扱いしておりますので、“強い”コートやスーツをお考えの際には是非一度お問い合わせいただけますと幸いです。

T様、この度は誠にありがとうございました。