ARISTON (アリストン) “DOUBLE FACE” ダブルフェイス生地でたっぷりと優雅なオーバーコート
少しウィットが富んでひねりが加えられながらも、コーディネイトしやすいオーバーコート。
そんなテーマを持って、自分用に仕立てたコートを本日ご紹介いたします。
選んだ生地は、ARISTON (アリストン) のオーバーコート生地。ARISTONといえば、イタリアはナポリのマーチャントで、他にない色柄出しが魅力であり、ユニークなデザインをその全てにおいて高品質なクオリティで作る拘りあるブランドです。バンチやブックレットに収録されているのは中々奇抜なものもある中、実は合わせやすくこのブランドらしさも出ている生地が多いのも特徴です。
過去のブログでも紹介していますので、今期のARISTONコレクションが気になられる方は先にこちらをご覧ください。
https://egret-suit.com/blog/news/20230824.php
そんな中、私が選んだのはダブルフェイス生地。ダブルフェイスとはダブルクロスとも呼ばれ2種類の生地を接結糸でつなぎ、表裏どちらでも使えるユニークなデザインです。ブックレットでは左右で同生地の表裏が収録されていました。
どちらでも使える為、どれを選んでどちらを表側にするのか迷いどころ。悩んだ末、表にブラウンのヘリンボーン、裏が濃赤のツイルとして仕立てました。
裏地で隠してしまうにはあまりにも勿体ないダブルフェイスを活かすため、見返しを大きく取って裏地無しの端始末は全てパイピングにするという、贅沢なアンライニングで作成しています。裏地が付いていない分、軽やかな仕立てとなりますので、歩くたびに裾がなびき、裏側の濃赤がちらりと見えるようになるかと思います。颯爽と冬の街を歩きたいと思います。
Super120's の柔らかな原毛は、生地になった際にとろけるような触り心地となり、着ていて気持ちが良いです。腕を曲げたり、腰ベルトを巻いた際の生地のドレープもエレガントですね。
男は背中で語るとは誰が言ったか定かでありませんが、ベルトを縛った際の生地の溜まりがたまりません (たまりだけに) 。
前でベルトをしばって着用しても格好良いですし、カジュアルで着用する際やスポーティな雰囲気を出したい時などは、がばっと前を開けて着用されても様になります。
いかがでしたでしょうか。スーツやジャケットは形がある程度決まっているものです。それに比べてコートのデザイン幅は広く、今回のようなダブルでアルスター襟のラグランコートから、チェスターフィールドコート、ポロコート、ステンカラーコート等々、着用シーンやお好みに合わせてお仕立て頂けます。長い年月着用いただけるコートこそ洋服屋の真骨頂があらわれます。
兵庫県姫路市で拘りのコートをお探しの方は、是非一度この機会にお問い合わせいただけますと幸いです。今年だけでなく、来年、再来年、それ以降と愛着が湧いてくるコートをお仕立てさせていただきます。
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