軽やかなフランネルスーツ “ FOX BROTHERS (フォックスブラザーズ) CLASSIC FLANNEL”
オーダースーツとはあくまで一つのアプローチ方法です。どういったスーツを仕立てしたいか?どう見られたいか?どういったシーンで着用されたいか?といったイメージをもとに作成していく事が大切です。イメージが無い場合も、見つけていくとさらに洋服が楽しくなります。
そして現在、スーツはビジネスシーンだけにとどまることなく、プライベートでもご着用されたい方が増えてきています (当店に限るかもしれませんが笑) 。そういったスーツは少なからず軽やかにスポーティに仕上げた方が、プライベートなシーンにマッチするものです。今回私物で作成したフランネルスーツも軽やかな色合いを選び、アンライニング仕様で仕上げています。
写真では伝わりずらいかもしれませんが、裏地・芯地を省くことで一部身体のラインを拾い、カジュアルな印象を強める事が出来ます。目付400g近い生地で、着た時にもっとゴワツキがが出るかと思いましたが、そんな事は無く快適に着用できました。オッドジャケット、オッドトラウザーズとしてもこの冬活躍しそうです。
FOX BROTHERS CLASSIC FLANNEL
使用した生地は、FOX BROTHERS (フォックスブラザーズ) のCLASSIC FLANNEL (クラシックフランネル) 。フォックスブラザーズには、梳毛のフランネルからジャケッティング、限定コレクションまで幅広いフランネルが展開されていますが、フォックスの良さを体感するうえでまず手に取って頂きたいのがこのクラシックフランネルかと思います。これがベースとなって、より軽やかに着用されたい場合はウーステッドフランネル。華やかなジャケットが欲しい場合は、スポーツジャケッティングやフォックスジャケッティング。最上級のフランネルとなれば1772といった具合にご覧ください。フランネルだけでこれだけ展開できるのは、流石フォックスブラザーズです。
十数センチ角の生地見本だけ触っていただいてもハリコシの強さを感じていただけます。これが仕立て上がりの綺麗さ、型崩れのしにくさに繋がっていきます。
いかがでしたでしょうか。フォックスブラザーズ、クラシックフランネルで仕立てた私物スーツをご紹介いたしました。秋冬の季節を楽しむフランネルスーツにもご興味を沸いていただけましたら幸いです。
鳥形の私物紹介の関連記事
- 鳥形の私物紹介
【リネン沼の世界】春夏にコーディネイトしたくなるリネンのシャツが仕上がりました。
オーダーを重ねていくと通年使いできるものだけでなく、“季節のもの”が欲しくなるのは洋服好きあるあるです。 既製品の考え方とも重なる部分があり、大多数で着れるサイズ設計にするとあらゆる箇所を甘めのサイズで作る必要があり、完全には誰にもフィットしない洋服になります。フルオーダーにしろ...
- 鳥形の私物紹介
“手縫いのプレステージオプション”を使ったオーダースーツ 【名作 FOX BROTHERS “FOX AIR”】
姫路のオーダースーツ店EGRETでは、MTM (メイドトゥメジャー) とBespoke (ビスポーク) の取扱いがございます。それぞれパターンオーダー (イージーオーダー) やフルハンドメイドオーダーと呼ばれるこれらは、お客様のご要望に合わせてお選び頂いております。 本日はMTM...
- 鳥形の私物紹介
【DRAGO “SKYFALL”】ラグジュアリーなのにスポーティSuper180'sのオーダースーツ
気付けば3月も中旬に差し掛かり、昼の日差しは春を感じるようになってきました。気温でいいますとフランネルのスーツを着用していても問題ないかと思いますが、春気分の店主は次の休みの日にでもクリーニングへ出して衣替えをしようかと思っています。 クリーニングには全く出さないという方もいらっ...
- 鳥形の私物紹介
【ZEGNA “CASHCO”】カシミヤをブレンドしたラグジュアリーなコットンスーツの世界。
コットンスーツ、それもチノクロス生地を使ったものと聞くとどんなイメージがあられるでしょうか?チノパンのようなバリっとして固いイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。 Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア) が作るCASHCO (カシコ) はそんな想...
- 鳥形の私物紹介
【鳥形私物】SCABAL “CLASSICS” を使った三つ揃いスーツ
仕立ての世界ではよく言われている事ですが、1着目のご依頼よりも2着目、3着目...と回を重ねるごとに自分に合ったスーツに完成度が高まっていきます。難しいのは、一つを修正するとそれに付随して別の問題が出てくる場合があるところです。もう何十着と仕立てている自分用のものであっても、生地...
- 鳥形の私物紹介
【鳥形の私物】ホワイトデニムトラウザーズは万能につき。
紳士服の歴史はカジュアル化の歴史であるとは、当ブログでもよく取り上げています。タキシードは本来カジュアルに着用するために作られた洋服でありましたが、現代において着用機会のそう多くないフォーマルウェアになった事からも分かります。 スーツも同じように、ビジネスの基本服だった時代から着...