DRAPERS (ドラッパーズ) のSAPPHIREは “着て気持ち良い、見て上質” な格好良いコレクションです。
2022年度初めての土曜日は少しの肌寒さこそあれ、ポカポカ陽気でお花見日和です。
オーダースーツ店、EGRETのある駅の南側からでは姫路城の桜を見る事はできませんが、明日4月3日満開となる桜を帰り道にでも覗いて、春気分を味わいたいと思います。
さて、本日は私物のスーツ紹介。
EGRETの一番のファンは自分自身だと思っていまして、毎月のように新しいスーツやジャケットを自分に作っています。
今年はカジュアルな装いに重きを置いていた事もあり、コットンやリネンといった素材でスポーティなアイテムが多かったですが、幾つか作ったスーツの中で一番のお気に入りがこのDRAPERS (ドラッパーズ) のSAPPHIRE (サファイア) コレクションです。
DRAPERS “SAPPHIRE”
ドラッパーズ初となるウール&シルクのみのコレクションとなる本作。
サラッとした肌触りの良さ、光のあたる角度により絶妙に表情を変えて輝きを放っており、春夏全コレクションにおいても群を抜いて上質さを肌で感じていただけるバンチです。
サファイアは、ソラーロ、サンクロスにカテゴライズされる織物であり、デニムと同じ織り構成をしています。
デニムの場合、表からは経糸 (たていと) の藍が3/4、横糸の白糸が1/4見えます (裏からは逆の比率で見えます) 。なので表裏からはそれぞれ違う色が見える生地の特徴があります。
サファイアの場合、デニムのように藍と白のようにシンプルな構成ではなく、横糸の色糸を経糸に合わせて絶妙な選択を行い、上品な風合いに仕上げています。
ストライプでこの織り方をするところも、ドラッパーズらしいユニークさが出ています。経糸は裏からは1/4しか見えませんから、裏から見ると無地に見えて、、、という具合です。表からの白の出具合も品が良く、格好良いです。
週1で着用しておりますが、たまたま見られたお客様からの評判も良く、自分自身大変気に入っております。
素材の良さ、ユニークさを活かすため、大見返し&背抜きにして、軽やかに仕立てております。
“着て気持ち良く、見て上質”な春夏のスーツイチオシ生地、DRAPERS (ドラッパーズ) のSAPPHIRE (サファイア) コレクションでした。
他にも新作スーツ・ジャケット生地が出揃っておりますので、春夏の装いを変えてみたいという方は是非一度お問い合わせください。
ドラッパーズについて詳しくはコチラ
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