BIELLESI(ビエレッシ)ダブルブレストスーツ
こんばんは!
どんな時でもスーツを着ていることから、周りからは寝間着もスーツなんじゃないか?という疑惑を抱かれているスーツ大好き鳥形です!
『好きなことを仕事にすると大変だよ~』
という話も巷に流れていますが、私の場合はどうやら例外のようです(笑)
知り合いの社労士さんが教えてくれた孔子さんの言葉にこういったものがあります。
『これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
日本のことわざの”好きこそものの上手なれ”と似た意味合いで、知識だけある人はそれを好きな人に及ばないし、それを好きなだけの人は楽しんで取り組んでいる人には及ばないということです。
素敵な言葉ですよね!
好きなことを楽しんでやるのが最強!さすが孔子さんは良いこと言います。
逆説的にいうと、楽しんだら好きになるし、好きになったら自然と知識を身についていく、ということなのかもしれませんね!
、、、と賢ぶってみました。失礼しました!(笑)
さて、本日は私物で作ったダブルブレストスーツのご紹介です。最近、シングルのスーツばかり作っていたので、気分を変えてダブルにしてみました。久しぶりに新しいのを着ましたがダブルも良いものです!
BIELLESI(ビエレッシ)ダブルブレストスーツ
ブレストとは胸という意味で、胸の前合わせ部分が2枚重ならせることからダブルブレストという名称になっています。
Pコートがダブルなのは海上で風向きに合わせて前合わせの方向を変えて防寒を図っていたからと言われ、それがスーツに採用されるようになっていきました。歴史的にみるとダブルブレストのスーツは実用的、つまりカジュアルな洋服といえます。
ダブルスーツのほうがフォーマル!
だと思われた方、、、実はそれは異なっていて、シングルかダブルかによってフォーマル度は変わりません。フォーマル度は色や素材、形(モーニングやタキシード等)によって変わります。ダブルがフォーマルというのは、着ている人が少ない=フォーマルみたいなイメージによるものだと思います。
話が少しそれてしまいましたが、BIELLESI(ビエレッシ)というイタリアの生地ブランドで仕立てたダブルスーツがこちらです。ポイントとしては織柄の入った軽やかな生地とそれに合わせて作ったミニマルなシルエットです。なかなかいい具合に仕上がっているんじゃないかと。
ダブルスーツを着用される場合はベストを着ていたとしても前のボタン(一番上)は必ず閉じておく必要があります。開けておくと下の写真のように、バサッと前が開いてしまい不格好です。カジュアルなシーンであえて着崩すのであればOKなのですが、ビジネスにおいてそれはNGです。
いかがでしたでしょうか。年々ダブルスーツの市民権が得られ、お若い方からもダブルを作りたいとご依頼いただくことが増えてきました。
ダブルはシングルよりもバランス構成が重要になってきます。オーダースーツEGRETではダブルスーツも得意としていますので、ご検討中の方は是非一度お問い合わせください。
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